自動クイックヒント(入力支援機能)を使う。
Accessのフォームやレポートのプロパティシートに式を記述するときや、Visual Basic Editorで、コードを記述するとき、自動クイックヒントを使って記述をスムーズにしていくことができ、これを上手に使っていくと、大変便利な機能となります。
フォームのプロパティシートでクイックヒントを利用する
フォームに設置しているテキストボックスのコントロールソースにSum関数を設定します。プロパティシートを開いて、テキストボックスの「データ」タブのコントロールソースの欄に、「=su」と入力します。すると「su」で始まるリストが表示されるので、「Sum」を選んで、「TAB」キーを押します。
そうすると、「=Sum(」と入力され、その下にクイックヒントが表示されます。
この「expression」は、Sum関数に指定する引数で、「expression」には、テーブルのフィールド名を指定します。ここでのフィールド名は、フォームのレコードソースに指定している、テーブルまたはクエリである必要があります。
ここでは、「金額」フィールドを指定しますので、「金」と入力して、Enterキーを押すと、「金額」フィールドが表示されますので「TAB」キーを押します。
「金額」フィールドが入力されるので、最後に括弧で閉じて、Enterキーを押して確定させます。
Visual Basic Editorでクイックヒントを利用する
VBEでコードを記述するときにも自動クイックヒントを利用します。ここでは例として、DoCmd.GoToRecord メソッドを入力します。DoCmd.GoToRecordのあと、スペースキーを押すと、クイックヒントが表示されます。ここでは、4つの引数が指定できます。
引数 | データ型 | 内容 |
---|---|---|
ObjectType(省略可) | AcDataObjectType | オブジェクトの種類を指定します。 |
ObjectName(省略可) | Variant型 | オブジェクトの名前を表す文字列式。 |
Record(省略可) | AcRecord クラス | カレントレコードにするレコードを指定します。 |
Offset(省略可) | Variant型 | 移動するレコード数を表す数式を指定します。 |
ここでは、引数「ObjectType」と「ObjectName」は省略しますので、カンマを2つ入力します。省略すると、今開いているフォームを指定することになります。3つ目の引数「Record」のところは、メンバー表示が現れます。
引数 | 内容 |
---|---|
acFirst | 先頭のレコードをカレント レコードにします。 |
acGoTo | 指定したレコードをカレント レコードにします。 |
acLast | 最後のレコードをカレント レコードにします。 |
acNewRec | 新しいレコードをカレント レコードにします。 |
acNext | 次のレコードをカレント レコードにします。 |
acPrevious | 前のレコードをカレント レコードにします。 |
例えば、7番目のレコードをカレントレコードにするときは、
と記述します。
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